オモイノタケ~バレンタイン物語~
「邑中さん、明日納車ありますし、商談のご予約ありませんでした?」
千鶴は後ろから叫ぶ
「それは、中村くんと西岡さんに頼みましたよ」
「そのお二人はその時間、会議で本社なんですよ?明日、邑中さんは出社しなきゃいけないですよ」
「…」
千鶴は意地の悪い笑顔で問いかけた
「邑中さんの彼女見てみたいわ。明日実際は休みだし、彼女連れてきてくださいよ」
「…」
その言葉を無視して立ち去った卓也
千鶴を納得させる方法を考えながら1日の仕事をこなした