オモイノタケ~バレンタイン物語~

「邑中、商談決まったで!納車も無事終わったし。ってすずちゃんやん!元気やった?」

「えっ、永井さん?ご無沙汰してます。なんで?」

「なんで店長が凉花を知ってるんですか?」

答えたのは店長

「すずちゃんの上司は俺の奥さんやからな。でも、邑中とすずちゃんがね」

「いえ、そ…」

否定しようとした凉花を制し

「そうですか?一応結婚とかも考えてるんですよ。ね、すず」

キラキラ輝く笑顔で言う卓也に逆らえずそのまま頷く

「じゃぁ、帰ります。氷川さん、そういうことなんで」

凉花はまたもや引っ張られながら立ち去る

「邑中さんは私のものなのに…」

千鶴が呟いたけど誰も聞いていなかった


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