オモイノタケ~バレンタイン物語~
中学3年のバレンタイン、凉花は勇気を振り絞ってチョコをあげる決意をした
私立受験も終わり、専願者はのんびりできる時期
凉花も卓也も私立専願組で、受験も終わり、余裕だったのだ
「…」
浮かれていた凉花に飛び込んできた途切れ途切れの会話
「いや、守本は只の幼馴染みだよ」
「…」
「お前にやるよ。俺甘いの嫌いだし。じゃぁ、帰るわ」
そう言いながら教室の扉をあける卓也
そこに立っていたのが凉花
卓也の表情が一気に険しくなる
「卓、一緒に帰ろ?」
「卓って呼ぶなよ。しかも一緒になんて帰るか!ガキじゃねぇから独りで帰れるだろ」