ハナウタ
寄り道集め
僕とアオが話しをするのはお昼一緒に屋上にいる時がほとんどだったから、僕らの間に起こった変化に気付いたのは柏原君だけだった。
結果彼は僕の事を"楠木"と呼び捨てすることになり、僕も彼を"柏原"と呼び捨てすることになった。
「名前で呼びゃあいいのに」
「俺はお前とは違うの」
そんな二人を見て、つい和やかな気分にぼうっとする。
この三人の関係がしっくりしたものになるまでに、時間はあまりかからなかった。
「楠木って、変わってるって言われない?」
「よく言われる。 アオにも『変な奴ー』って言われた」
その日のお昼休み、アオが風邪で休んだ為二人で昼食をとっていると、柏原はそう口を開いた。
「ごめん、がっかりしたよね」
笑って言ったにも関わらず柏原は大袈裟に首を振った。
自虐とかのつもりはなかったんだけど…
「むしろ、嬉しいよ。
やっぱ、一緒にいて楽しいもん」
そう言って彼は微笑む。
相も変わらず、綺麗な顔だ。
その顔が、急に真面目になり、そのまま彼は俯いた。
「あのさ、楠木から見て…俺ってどんな風に見える?」
結果彼は僕の事を"楠木"と呼び捨てすることになり、僕も彼を"柏原"と呼び捨てすることになった。
「名前で呼びゃあいいのに」
「俺はお前とは違うの」
そんな二人を見て、つい和やかな気分にぼうっとする。
この三人の関係がしっくりしたものになるまでに、時間はあまりかからなかった。
「楠木って、変わってるって言われない?」
「よく言われる。 アオにも『変な奴ー』って言われた」
その日のお昼休み、アオが風邪で休んだ為二人で昼食をとっていると、柏原はそう口を開いた。
「ごめん、がっかりしたよね」
笑って言ったにも関わらず柏原は大袈裟に首を振った。
自虐とかのつもりはなかったんだけど…
「むしろ、嬉しいよ。
やっぱ、一緒にいて楽しいもん」
そう言って彼は微笑む。
相も変わらず、綺麗な顔だ。
その顔が、急に真面目になり、そのまま彼は俯いた。
「あのさ、楠木から見て…俺ってどんな風に見える?」