ハナウタ
「柏原はまだ九ノ月サンの気持ちを受け止めてない。
僕なんかに構ってる暇ないでしょ?…って言いたかったんだ」



彼女の気持ちから起こった行動で彼女が柏原に嫌われようとしてる。
それは、やっぱり悲しい事だ。



彼女は、固まったままだった。

最近になってし始めたらしい濃い化粧が目に入る。

マスカラが玉だらけだった。







言いたい事は、言っちゃったし。
帰ろうかと席を立つと、彼女も席を立って、ぽつりと呟いた。















「海、行かない?」






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