ハナウタ
追伸 キミノタヨリ
僕は、今だ同じ事を繰り返している。
同じ所を、ぐるぐる、ぐるぐる。
信じようとして、
勝手に傷付いて、
もうぶつかることのないよう、
信じないようにしようとして、
それでも信じずにはいられなくて、
信じてるのか、
そうでないのかすらわからなくなって、
恐くなった。
だから、逃げ出した。
口先では偉そうなことを言っていたって、所詮はこれが、僕なのだった。
弱いくせに、理想を振りかざす。
こちらの夏休みも、もうすぐ明ける。
今度の学校は、部活に入るのは原則だ。
古い線路の横の小道。
見上げた空は誰が見ても快晴。
昔から空だけはずっと僕と向き合っている。
僕自身ですら向き合い切れない僕と…
「何部………入ろうかな……」
.