ハナウタ



その後日、
アオは地元へ帰って行った。


彼を見送った僕は、離れた実家にいる両親に電話をかけた。












「……
あ、お母さん?
あのね?絵をね?
また描こうかと思って………うん、画材、送ってくれる?

……いっぱい心配させてごめんね。
私、ここで頑張るから。



もう、平気だよ」

























そうしてまた歩いて行こう。

ぷらぷらと、

疲れたら寄り添いながら、

鼻唄みたいに、















君と、ならんで。
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