不器用だけど俺、


「夜遅いし送ってくよ」


「えっ?」


まさかそんなこと言われるなんて思ってなかった。



「だって女の子だし。危ないじゃん?暗いし」



「ありがと」


少し俯きながら私は答えた。



こんなストーカーまがいなことをしている私にさえ優しくしてくれる彼に惚れ直した。



「そう言えばさ、普段なにしてるの?」


「俺?大学生だよ」


「そうなんだ」




大学生と社会人ってかなりの差あるよね


ま、それ覚悟で会いに来てるんだけど



「じゃあ、家ここだから。


送ってくれてありがとう」



「どういたしまして。

おやすみ」



「おやすみ」



なんで私は彼に恋をしてしまったんだろう。


別に彼でなくても良かった。










< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop