溺愛してます!狼先輩!!!
それから8年。


私はずっと声が出ず
それを普通だと思って
過ごしてきた。


声はユキにあげたもの。


私はユキを
ひとりぼっちにしちゃいけない。


ずっとそう思って
声なんかいらないって思ってた。



でもそれは
所詮責任逃れと
自己暗示に過ぎなかったんだ。


私の声が出ないのは
私が弱かったせいなのに
まるでユキのせいみたいにして。


みんなの声が羨ましかったのに
声なんか私はいらない
って思い込んで。



ずっと私は8年前のことから
逃げ続けていたんだ。


ごめんね。ユキ。

辛かったよね。

痛かったよね。

でもそれでも私を助けてくれた。



それなら私、
これからはユキの分も
精一杯生きていくから。






ユキ



私を見守っててね...?




















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