溺愛してます!狼先輩!!!
「佐渡原と何かあったの?」

[何もないよ。
佐渡原先輩がどうかした?]

みんなの疑いの眼に耐えながら
なんとか嘘を吐く。

バレたらその時だよね。

「いや。
うちの学校で噂になってるから
どんな奴か情報収集。」

あぁ...
いつものか。

中にぃは高2で生徒会長になり
生徒の安全を第一に活動してる。

だから多分学校で
佐渡原先輩の噂を聞いて
心配になったんだろう。


[大丈夫だよ。
佐渡原先輩は
今まで中にぃが
取り締まって来た人とは
違うから。]


「本当にそうならいいんだけど。」


そう言う中にぃは
まだ私を信じてない。

なんかその内
先輩に会いに
行きそうだなぁ…



その予感が
当たると知らない私は
ただカレーを
頬張ったのだった。










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