溺愛してます!狼先輩!!!
「えーだめ?」

揺れる車内の中
なんとか指を合わせて
ダメと伝えると
さーちゃんは口を尖らせた。

そう言われても
おにぃちゃん達が...

「黙ってればバレないよ。」

私の気持ちを悟ってか
そう説得し出すさーちゃん。

でもバレたら怖いんだよね...


「あたしも一緒に怒られるから!」

なかなか首を縦に振らない私に
とうとう痺れを切らした様で
腕を掴んださーちゃんは
さっさと隣の車両に
移ってしまった。



いやほんとに困るんだけど...





そう叫びたいけど出来ない私は
当たり前だけど
さーちゃんの
言いなりなのだった。















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