溺愛してます!狼先輩!!!
[これは文化祭で弾くんです。]

「は?
お前文化祭で弾くの?」


あまりに予想外な答えに
俺は思わず目を見開く。

[はい。
弾きますけど?]

言ってなかったですか?
とでも言いたげなその表情に
俺は少しの怒りを覚える。

[先輩どうかしましたか?]

相変わらず綺麗な優音の字。

いつもなら、
なんでもない。
って軽く返せるんだけど
今の俺はおかしくて。


「そんなん...
やめろよ!」


思わず本音を口走ってしまう。


そんなこと言っても
優音を困らせるだけ。


そんなの分かってるのに
俺は自分の気持ちを素直に
吐き出してしまったんだ...












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