溺愛してます!狼先輩!!!
[なんでやめろなんですか?]

そう優音が尋ねてくるけど
今は酷いこと以外
何も言えそうになくて。


俺は優音を無視した。


♪♪♪~


しばらくするとピアノの音が
また部屋に流れ出して。


俺は優音の背中を見ながら
ごめんな
って心で呟く。


でもこれは心の中だけ。


どうしても
俺にとって大事なこの音を
周りに教えてやりたくないから。


だから謝らない。

謝れない。



ごめんな優音...















< 87 / 131 >

この作品をシェア

pagetop