秘密の美男女



本当に、
すぐに手が出る男だよ。



舜は前に流れているあたしの髪をみみにかけた。


「ん…美帆だ」

「なによ?いつもあたしはあたしよ」

「はいはい。そーでした」


ハハッと笑う舜の笑顔に、あたしは顔を真っ赤にした。


そーゆーの反則だよね?



あたしは、
真っ赤な顔が見られないように顔を舜の胸に沈めた。



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