秘密の美男女



「ここ、だよ」


歩く足を止めた舜くんが指を指した方を見てみると、大きなプールがあった。


「プール??」

「うん!ここは僕の家が経営してるホテルなんだ!今日はその10周年記念パーティーだよ」


……よくわかんない。
とにかく、すごいらしい。

あたしが何も喋らず、プールをジーっと見ていると舜くんがまた歩きだした。



「ここ、座ろうか」

「あ、うん」」


舜くんが言ったのは、海とかにある白いベンチ(?)みたいなやつ。


二つずつ並べてあって、二つの間には小さなテーブルとパラソル。


「なんかきれぇ」


ねっころがると、真っ暗な空にキラキラ輝く星。


プールはライトアップされてる。


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