天使に恋した悪魔
司視点



「あっ!おい!緋李!!」

バタンッ

扉が閉まる。

「エリカ・・・」
緋李がでていった後 俺は彼女の名前を呼んだ。


なんでなんだ。
どうして俺しか覚えてねぇんだ!

緋李が覚えてるのは 自分が天使で悪魔のアンが好きだって事だけ。
しかも 夢の中の事だけで 本当にあった事だと思ってない。

前世だと思ってない。
禁断の愛を許されないがために 転生して 愛し合おって言ったんだけどな・・・。


覚えているのは 俺だけ・・・。


確かに 番人は 出会えないかもしれないって言った。

でも 出会えたんだ。
なのに・・・

覚えていない、だなんて。

いつになったら
俺はー・・・
エリカ・・・緋李と
両想いに なれるんだ。
< 14 / 54 >

この作品をシェア

pagetop