天使に恋した悪魔
海はいつも宿題を出すときみたいに言ったんだ。
《一週間時間あげるから考えておく事》って。
「これは宿題じゃないっつーの!!!」
その場にある毛布をベッドに投げつける。
でも 別にキスされて嫌って訳じゃなかった・・・・。
って事は私は海の事が・・・・?
私はまだ一度も“恋”というものをした事がない。
小説で読んでも良くわからない。
どんなモノなんだろう・・・。
なんか色々頭にあって考えられないよ・・・。
「はぁ・・・」
私から 大きなため息が漏れる。
「どーしたの?」
ふいに司の声がする。
「まぁちょっと色々ある・・・・って司!?ど、どーして?」
私は当たり前の様にいる司に驚きの目を送った。
「だって俺ら家隣だしー」
「答えになってない!!」
ホントに司って最悪。
じゃあ 海との事はー・・・・?
見てないよね?
「にしても、まさか、緋李がねぇ・・・」
え! まさか見られた!?
「み、見たの!?」
「あぁ・・・」
最悪!
司に見られるなんて。

ズキンッーーー

心が痛む。
どうして・・・?
どうしてこんなにも心が痛いの?
どうしてこんなにも悲しいの?
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