天使に恋した悪魔
ー司視点ー

俺が緋李をフッた後
俺達は全然話さなくなった。
でも 気づいてた。
緋李の視線に。
それは 憎しみとかじゃなくて。
まだ俺の事を好きって思ってくれてる愛しい視線。
正直 嬉しかった。
まさか 緋李にここまで想われるとは思っていなかったから。

でも・・・
俺はアンの時にエリカと恋するって誓ったんだよ。
なのに 俺を見ると時々悲しそうな顔をする緋李の顔を見ると なんだか切なくなる。





全く 話さなくなって、2年経ち・・・
俺達は3年になった。
受験シーズンだよな。
そんな時 俺の靴箱に手紙が入ってた。
内容は
「好きです。屋上に来て下さい。」
誰かは分からない・・・。
ま 会うだけ会うか・・・。
重い足をあげ階段を登っていく。
屋上に居たのは・・・。
「エリ、カ・・・?」
そっくりだった。
エリカに。
緋李にも似ている。
「ゎ、私っ!西沢 恵璃華(にしざわ えりか)って言います!」
エリカだって・・・?
これは間違いなく、エリカだ!
「そのっ急に呼び出して申し訳ございません!あのっ私、初めて見た時から司先輩の事っ・・・!」
先輩・・・?
名札をみると2年生の様だった。

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