天使に恋した悪魔
いつもなら こんな歯の浮くようなセリフ メルヘンだから嫌いっ!
って言ってたと思う。
でも今は ただただ靖くんの言葉に私は癒されていた。
ごめん。
ありがとう 靖くんーーーー。

私はその後も ずっとずっと泣いていて 靖くんも じっと私が泣き止むまで抱きしめてくれていた。

なんで、こんなに良くしてくれるのかは分からないけど・・・ありがと、靖くん。

私はその温かな体温に安心して
深く深く眠りに陥ってしまった。

ユラリ ユラユラ。
あぁ また温かい。
ゆらゆら揺れてる。
そして 甘い香り。
靖くんって こんな匂いだったのね。
でも・・・・
靖くん以外にこの匂いの人が いた気がするの。
どうしてだろ・・・?
思い出せないや。




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