天使に恋した悪魔
うっさいのもメルヘンなのも大嫌い。
なのに・・・・
「な―な―、緋李~俺と付き合ってよ~」
なのに・・・
「だからぁ!アンタみたいにうるさいのは無理って言ってるでしょっ!!?」
どうして?
神様。
私は ただ静かな場所で本を読んでいたいだけなんです。
なのにどうして
私の身の周りには嫌いな物で溢れているのでしょうか?
助けてください。
「大体さ~、アンタ告白すんの何回目な訳?そんなチャラチャラした奴と付き合うのはゴメンよ!!」
ドアを 閉めて階段をドタドタと下り
自分の家に戻る。
因みに自分の家は隣。
本当 嫌なヤツ!!
この怒りをどこにぶつければ・・・
「ね?ルル?あなたも静かにしたいわよね?」
私は犬のぬいぐるみのルルに話しかける。
これは メルヘンじゃないわよ?
これは お友達なんだからっ。
ルルは私の一番のお友達。
静かで 私の事分かってくれるし。
大好きな ルル・・・・。
< 9 / 54 >

この作品をシェア

pagetop