Story
ー苺side-

今日はなんだかマサキの

声がが優しかった。

なんか、優しかった。

「あのさ、苺…俺、苺の事好きみたい。」


……好き?

なにが?


え?


私って言った?



「誰が誰に誰が誰でなんで誰を…!?」

思考回路がついていかず
ワケわからない事を言って
しまった。

「俺が苺を好きなんだよ(笑)付き合って…くれる?」


…付き合う…?

マサキの事、私は恋愛感情として好きなのだろうか。

解らない。

「俺さ、自虐とかリスカしてる奴みるとさムカつくんだよね。死ぬくらいなら生きろよって。だからそんな奴とか無理だけど苺はそういうの無いし一緒にいて楽しい」

…自虐…リスカ…自殺行為……何度してきただろうか。


無理…?あぁ…否定されたんだ。私。


…でも寂しかったから
「私もマサキ好きだよっ」
と嘘をついた。

この時、私はほんとに寂しいから…だった?

ほんとに…好きか解らなかった?


否定されたのに寂しさだけで付き合えた?







きっとマサキは私が傷ついた事を知らない…。

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