Story


あの次の日、智也は

元カノとヨリを戻したらしい。

私の前に付き合ってた人と。

どうでもいいと思った…

私には関係無いと思った…

なのに…

消せないアドレス

消せない思い出

止まらない涙

ねぇ…どうして…?

愛してるから別れる?

なんで?愛してるなら

一緒に居てよ…。

いい加減モヤモヤしてきて

最初は戸惑い…悲しみ

だったものが次第に

怒りへ変わった。

「…私とのは遊び?全部嘘?」

そう思いながら電話を

かけてしまった。


……。

「…もしもし」

電話に出てくれたのが

嬉しかったのか私はまた…

涙が出てきた。

「…ねぇ…智也…」

泣いてるのがバレないように

言った。

「……なに…」

何故か冷たい言葉に感じた

私は思いきって話した。

「智也にとって

私は何だったの…?

私は智也と居るだけで

幸せだよ…?…」

「…そっか」

返事はそれだけだった

「ヨリ戻したい…」

私は小さい声で言う

「……うん…」

…曖昧な返事だった…。

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