Story

そんな曖昧な返事に

ムカついて私は怒りの

勢いで…

「…なにソレ…意味解んない

…智也なんか大嫌い!!!!」

…ぁ

「…………」

黙ってしまった…。

「ぁ、あの…智也ごめ「聞き

たくない」

智也の声が私の声を遮った。

「嫌いなんだろ?」

低い声で智也は言った。

違う…好きだよ…違うの…

「嫌いじゃない…ッ」

泣きながら言う私。

「そっか」

素っ気ない返事。

「傍に居たいよ…どんな

貌でもいい…智也と居たい…

私…なんだってするから…ッ」

泣きながら言った私に

智也は…意外な言葉を

放った。

「解った…」

…え、いいの…?

傍に居ていいの?

「傍に居ても…いいの…?」

「うん 奴隷として、な」







…はぃ?



今…なんて…?


「…え?」

聞き返す私に

もう一度冷たい声で言った


「奴隷としてなら傍に

置いてやる。

嫌いって言われたし。

嘘つかれた。

信用できない。

命令は絶対聞け」



…どんな貌でも傍に

居れる事が嬉しかった…。

返事は一つしかなかった。

「うんっ…智也…好きだよ…」


「うん」

好きだよ という言葉に

返ってきたのは冷たい返事

だった…でも…

傍に居るだけで幸せだと…

思ってた…。


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