流れる雲
 そして私を一番壊してしまう出来事がおこった。
 「えみさん。」
 最近レナは私と一緒によくいることが多くなった。私は求めていないのだが彼女は自然に隣にいることが多かった。そしてその日もいつもどうり隣にいた。
 「私えみさんとアド交換したいな。」
 そういって彼女は自分の携帯を取り出した。


 私は頭をハンマーか何かでたたかれた気がした。
 「ちょっと待っててくれる?」
 
 そういって彼女は携帯をいじりだした。
 私はその携帯から目を離すことができなかった。


 だって携帯を楽しそうにいじる
 彼女の携帯には
 かわいい
 かわいい



 ピンクのうさぎの人形がついていたから………。
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