君と桜と
「・・・明日、がんばれよ。
ちゃんと見てるから。」
隆司は笑いすぎで目尻に涙をためたままぽん、と頭を撫でて行ってしまった。
笑いながら言われても説得力ない・・・なんてことは全くなかった。
隆司に言われるとやる気だけじゃなく、自信も湧いてくるのが不思議だ。
隆司の言葉は、魔法の言葉なんだ。
奈緒はミルクティーのパックを見つめて微笑んだ。
いつも、さりげなく私を励ましてくれる。
その優しさが大好き。