君と桜と

友達よりも近く



文化祭は大盛況に終わり、それとともに夏も終わりに差し掛かっていることが感じられるようになってきた。





夏は駆け足で過ぎていく。





一瞬一瞬違う輝きを放つ万華鏡のようにキラキラした毎日。





その記憶は日差しが優しくなった今も、心の中で静かに光っていた。




その光をそっと胸に抱いて、前に進もう。



隆司に追いつけなくても。

後ろでもいいから、これ以上、離れてしまわないように。





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