君と桜と




「てか、嘘でも『そうだよ~✩あたし、隆司の彼女だよ✩』って言えばよかったんじゃん?」




「ハハッちょっとやめ・・・!そんなこと言えるわけないでしょ!」




声を変えて、上目遣いでそういった坂城くんに思わず笑ってしまった。




「まあ嘘をつく理由もないし、結衣ちゃんも頑張ってるんだもん。」





「なっちゃんもその笑顔で頑張りな!」




坂城くんはホッとしたようにポンポンと肩を叩いて教室を出て行ってしまった。




もしかしてわざと笑わせようと・・・?




でも、あれ、まって?
なんで私の気持ち知ってるの・・・?




これは気を付けないと・・・・・




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