君と桜と
アルバムの中の笑顔は確かに存在していたはずなのに、今となってみれば夢をみていたように感じる。
未来の私もこんな風に隆司と笑っていられるのかな。
3年生になってもまた、いつもみたいに話せるよね。
もしそうじゃないのなら・・・
ううん、そんなこと考えたくなんかない。
ねえ、隆司。
あなたは今、なにを思っているの?
どうして悲しそうに微笑むの?
たまにはちゃんと答えてよ、隆司。
言ってくれないと、バカな私には、わからないんだよ。