君と桜と



――お守りありがとう。

蘭も、きっと頑張ってくれると思う。







ちょうどお昼休みの時間に隆司から届いたメールを、奈緒はもう、何度も読み返していた。






いつもの様に、簡潔で力強い隆司の言葉は奈緒を落ち着かせてくれた。




少しはわたしも、隆司や蘭ちゃんを、勇気付けられているといいな。




教室の窓から見える空は、今日も穏やかだ。



病院の窓から見える空も、同じように穏やかであってほしい。













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