君と桜と


「絢、今日部活は・・・」




6時間目終了のチャイムが鳴ると、いてもたってもいられずに絢の席へ向かった。



「あるって言ったじゃん。」



「急に休みになったり・・・?」


「しません。」


絢はせかせかと荷物を纏めている。

このままだと、1人で待つことになっちゃうよ・・!



「じゃあ、お願い。
ちょっとだけ、一緒に・・・」


「いてあげられません。
もう行かないとミーティングに遅刻しちゃうもん。

奈緒、シャキっとしなさあい!」





両手を合わせてお願いをするけれど、きっぱりと断られてしまった。






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