君と桜と
「あっすごい。結衣が載ってるよ!
学年10位かあ。すごいなあ!!」
興奮してバシバシと絢に肩を叩かれているけれど、奈緒はそれ以上の衝撃に打ちのめされていた。
「・・・・・・。」
「ちょと奈緒、具合でも悪いの?」
絢は反応もせず、一点を見つめて固まっている奈緒の顔を覗き込む。
「あれ・・・」
奈緒が指さした先には
1位
2位 三谷隆司
「うっそ。
三谷君ってこんなに頭良かったんだ。
いつも涼しげで、ちょっと他人を見下しているようなところがあるとは思ってたけど納得ね。
とんだ天才君じゃない。」