君と桜と
次の日
「絢っこっちに来てっ!」
奈緒は学校に着くと、自分の席に行くよりも前に絢の席に向かい、
そのまま廊下に連れ出した。
「おはよ!元気になったみたいだね。答えは見つかったの?」
「うん。いろいろ考えてみた。」
「それで?どういう答えにたどり着いたの?」
絢は目を輝かせて奈緒に答えを急かす。
そんなに心配してくれていたのだな、とまた温かい気持ちに包まれる。
絢に、聞いてもらおう。
私の答えを。
「私、三谷君が大好きなんだと思う。
お友達として!」
「あれ?そ、そうなの。」
絢ががっかりしているように見えるのは・・・気のせいだよね!?