君と桜と



きっと前に絢に相談した時点で好きだったんだろうな。


ううん。


もっと前から、

桜を見つめる三谷君の目を見たときから、


好きだったのかもしれない。


いままで好きな人がいたことはあるけど、こんな気持ちはじめてだった。



恋に本物も偽物もないのかもしれないけど、これが本物の恋であって欲しいと思ってしまう。


たとえこの気持ちを、伝えられないのだとしても。


三谷君は特別なんだ、と、そう思い続けていたい。







< 97 / 205 >

この作品をシェア

pagetop