向日葵日和

・・・・

取り残された?よな・・・。




誰もいない保健室にただずむ。




「か・・たせ・・・かぁ。」


ポツリと呟いてみる。





普段は教室の隅の方で大人しそうに座ってて、
親友と喋るときだけに見せる笑顔。




いつからだろう、


あの子の笑顔を俺に向けてほしいと思ったのは、






「初めてかもな・・・

ちゃんと喋ったの。」




さっきまでバクバク言っていた心臓が次第に落ち着きを取り戻す。




深呼吸をひとつして自分を落ち着かせる。



まだ、俺に気付いてくれなくてもいい。


ただ、笑ってくれるなら・・・・____



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