向日葵日和
「どれどれ・・・」
ジョウロを持って重さを確かめる。
「あ、重いな。」
一旦、ジョウロを置くけど、
「どこ持ってくの?」
ジョウロを軽々しく持ってあたしに笑顔で問いかける。
「・・ぁ・・!いいよっ!!
あたしの仕事だし・・・重たいでしょ?」
ジョウロを持とうとするけど無駄で・・・
ヒョイッとかわされてしまった。
「いいって。片瀬にこんな重たいもの持たせられないよ。」
はにかんで、歩き出す。
なんで・・・?
何でそんな優しいの?
「わかんないよ・・・・」
「?何がぁ?」
ちょっと離れたとこで振り返りあたしを不思議そうに見てる。
ってか!そんなとこでよく聞こえるな・・・。
「や・・・何にもないよ。」
あたしは、笑って・・・
高口君に駆け寄った。
ちゃんと笑えてたかわからないけど。