向日葵日和

芽吹き


終業式が終わり、あたしは花壇の前で高口君を待っていた。




まぁ、みんなに囲まれてたから遅くなると思うんだけどね。








そうは思っていても少しばかり寂しくて・・・




「はやく・・・・来てよ・・・」



無意識に呟いた言葉でさえ

貴方を想う気持ちが溢れてる。





あたしももう、伝えるって決めたの。




夏休みに入ったら伝えれなくなりそうだから。




勇気が無くなりそうだから。




それに、フラれても夏休みは長い。傷をひまわりが癒してくれるはず。





だから、あたしは今日告げることにした。









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