good-friend
あの女の人とは似ても似つかない・・・


「すっげー遊び人なの。この人。人の亭主、寝取って、家庭壊して、俺産んで、また、違う男作って家、出て行った。」



「・・・」



「おやじがさ、元の家庭に戻って、俺も引き取られたんだ。そこの、嫁には嫌われたけどな。。。」



「そうなんだ。。。」

(嫁ってあの人の事だよね・・・先輩のマンションから出てきた・・・) 



「そのあと結局、両親離婚しちゃったんだけど、兄貴が俺の面倒みてくれててさ。。。

尊敬してるんだ。あの人のことは。」 



「いい人だね中村先生。」



そんな話をしている間に駅についた。



「ごめんな。初日からこんなヘビーな話で。」



「ううん。先輩のことよく分かってよかった。昨日また、会える??」


「あ~明日は教習あるから無理だな。。。」


「教習??車の免許とるの???」


「兄貴、足、悪いから毎朝、学校まで送って行ってやろうと、思ってさ。。。子供の時、俺守って、足、車にひかれたんだ。」


「すごい!二人とも兄弟思いなんだね。。。分かった。」


「じゃ、メールと携帯番号だけ交換しとこう。」


「そうだね」


「また 連絡する。」


「待ってる。」


「気ィつけてな。」


「先輩も」


「じゃあ。」


「じゃあね。」

 





 
< 17 / 87 >

この作品をシェア

pagetop