good-friend
文香にとって、彼、幸治の魅力は、自慢のスポーツカーでどこにでも連れて行ってくれるところだった。


いつもつけている香水や、タバコの香りにも大人を感じさせられる。


だから、文香も彼に会うときはちょっと大人っぽい服装を心がけ、化粧もいつもより念入りにした。


「文香、その服かわいいな。ま、いっつもかわいいんだけど(笑)」


「ありがと。先週、幸治に見てもらって、買ったやつだよ。・・・あ~海だ。」



車が走る両サイドにキラキラ光る、青い海が見えていた。


「近くにちょっといいレストランがあるんだ。」


「行きたい!行きたい!」


彼は色んな店をよく知っていて、文香を、いつもおしゃれな場所に連れて行ってくれる。


車を止めて、彼はビーチのすぐ上にある、ログハウス風の建物に、文香を案内した。


「すご~い・・・なんか、ハワイみたいだね」



レストランの中はハワイアンな音楽が流れていて、置物もハワイから調達してきたようなものばかりが置いてある。アロハシャツを着た店の店員が水と、メニューを運んできた。


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