good-friend
その日の、放課後のチャイムがなり、

皆一斉に席をたつ。

結局、保健室には、行けなかった。


どうしてか良太も結局、今日は欠席になっていた。

登校するまでは一緒だったのに・・・



「文香、大丈夫?」


理恵が、教室に入ってきた。

「うん。ありがと。もう大丈夫。そうだ、良太、今日どうしたの?授業に出て無かったよ」


「。。。私も探してるんだけど。。。携帯も通じないの」



「どうしたんだろ・・・」


そんな話をしていると


「文香ちゃん。」



廊下で麻美先生の声がした。

「渡したいものがあって、保健室まで来てほしいの。」


いつものサバサバした調子とは違う優しい声だった。


文香はだまって、麻美ちゃんの後をついていった。


保健室に入ると、


昨日、幸治のマンションまで履いていた文香のくつと、財布の入った鞄がきれいに


並べられてあった。


また、昨日のことが思い出されて


涙が出てくる。

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