good-friend
あやちゃんの車に乗せてもらって病院に着く。


手術室の前・・・


人気ない夜の病院は静かで冷たくて、そこだけ空気が止まっているようだった。


長いすの一番端に小さくなって座っていた良太のおばさんが私たちに気づいた。


「あや。 理恵ちゃん、文香ちゃんも。。。。久しぶりね。来てくれたの。」


「良太、どうなんですか?」


「先生の説明では、誰かに暴行されたようだって・・・全身打撲と足を骨折をしてて


ね。それと、何度も強く殴られたせいで、目が、もうダメみたいなのよ。」


「もうダメって。。。???」


「あの子。。。失明したの。


 手の施しようがないだろう・・・て。」


「え・・・・」


頭が真っ白になった。


どうして良太がこんな目に??一体誰がこんなことを???


疑問がかけめぐる。


良太―――


失明したって。。。



髪を切った時いつも一番先に気づいてくれて「そんな切り方じゃ、散髪代もったいねえ

よ(笑)」って、そんなあなたの冗談をもう聞くことはできないの??


遅くなった日の帰り道に夜空を見上げて、「きょうは星がすっげーーーきれいだな」っ

て、無邪気に微笑んだ、あなたの顔をもう、見ることはできないの??



良太―――・・・・・






















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