good-friend
刑事ドラマみたい・・・





先生と面会したいと言って、連れて来られた所...、ガラスの向こうに部屋があり、

目の前の頑丈そうな扉が外界と中を隔てている様だった。

しばらくして靴音が聞こえてきた。カチャカチャ と音が聞こえて、扉の向こうから、

ひどく疲れた様子の先生が現れた。目の前の椅子に座る。

―この人が良太を・・・―



「先生・・・ひどいよ!!!」

「・・・」

「どうして?どうして、あんなことしたの??良太失明したんだよ。あなた、先生なん

かじゃないでしょ。。。人にものを教える資格なんてないでしょ!!!」



それからは、泣いて言葉にならなかった。





「・・・教師になるのは僕の夢だったんだ。」

しばらく文香が泣くのを見ていて、中村先生は静かに言った。

「それは良太も同じだった・・・」

「良太くんはいい生徒だった。僕も数学の先生になりたいんだって・・・将来の夢を相

談してくれたりしてね。」

「それじゃ・・・どうして?」

「・・・僕は弟の幸治にずっと、おどされていたんだ。」

「・・・?どうして?彼、兄弟思いだったんじゃ・・・???」



「教師になったばかりだった頃、幸治に、兄貴に紹介したい女がいる。って言われて

ね。その女、兄貴の事気に入ってるんだって言われたんだ。僕はこんな外見だから、今

まで女性と付き合ったことなんか無くてね」
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