good-friend
数学の時間が終わり、今朝、ホームルーム後の失態の件を一部始終を話した文香は、理

恵につぶやいた。


「・・・助けてくれた横顔がすごくかっこよかったんだ。」


「バスケの中村先輩??あの人キャプテンやってた時、超もててたよ。」


「だよね~。」



まだ飲んでないミネラルウォーターの蓋をなぞりながら文香は言った。



「惚れたか?」


「う~んちょっとヤバイ・・・」


「あんたもかわいいんだから、がんばれば?世界中が敵でも私は応援するよ。」


「・・・あ~考えれば考えるほど、はまっていくよ~~~」



教室の後ろでは良太が無邪気に他の男子とじゃれあっている。



「あいつは呑気でいいな。」



横目で良太を見ながら、理恵が切り出した。


「そうだ、文香、今日、聞いてほしい話があるんだ。放課後、いつもの場所いかな

い?」


「いいけど。。。どうしたの改まって・・・」



「ちょっと内密な話なの。」




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