good-friend
「中村 幸治に会いたいんですが。。。」

「中村 幸治?彼、釈放されたよ。」

「え?」

「証拠不十分でね。家に帰ってるんじゃない?」

「・・・」


あいつが証拠不十分で釈放・・・知らなかった。良太をあんな目に合わせた張本人・・

彼が罪を免れるなんて・・・怒りがこみ上げる。

でも、麻美ちゃんのお腹の子供の父親かもしれない・・・


複雑な気持ちのまま、彼のマンションに着いた。

「ピンポーン」

チャイムを鳴らすと、ネグリジェ姿の女の人が出てきた。

「はい。あなた、誰?」

ぼさぼさのあたまだったけど、綺麗な顔の人だった。一度見たことがある。。。幸治の母親??

「幸治のお母さん?」

「そうだけど?幸治に用?」

「はい。」

「今、取り込み中だと思うけど・・・幸治ぃ~お客だよ。」

「誰?」

「さぁ~」

「なんだよ。」


幸治が出てきた。


「文香?なんだ?どうしたんだよ?」

「ちょっと麻美ちゃんの事で話があるの?」

「麻美?・・・一方的に別れられて、連絡取れねーんだけど・・・」

「入っていい?」

「・・・あぁ。ちょっと待って。」

「ごめん。ちょっと帰ってくんない?」

「部屋の中に、すごい茶髪の巻き髪の女の子が二人居た。」

「え~なんなのよ~幸治ぃ~いまからじゃん。」

「後輩がきたんだ。」

「もぉ、最悪ゥ~」

その子たちはバタバタ帰っていった。
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