good-friend
どうしてこんな人に、ときめいていたのか、今では分からない。でもこの人の麻美ちゃ

んに対する気持ちは本当だったみたいだ。幸治のことは一生許せないけど、麻美ちゃん

には幸せになってほしい。今日の私の行動は正しかったんだよね・・・良太―・・・



久しぶりに幸治の車に乗って、病院を目指した。


「麻美?」

麻美ちゃんはベットで、点滴をうけていた。名前を呼ばれて薄目を開ける。

「こうじ?」


はっと我に返って、麻美ちゃんはベットに起き上がった。

「何しに来たの?!」

「お前が倒れたって聞いたから・・・」


麻美ちゃんの目から涙があふれる。


「あなた・・・人を何人も不幸にして・・・バカ、バカ、バカ!」

力なく何度も幸治をなぐって、やがて力尽きたように泣き崩れた。

「麻美・・・ごめん。こんなことになるとは思ってなくて。。。」

その麻美ちゃんを、幸治が優しく抱き寄せるのを見て、文香は扉をしめた。










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