good-friend
病室に来るなと言われた、あの日から、理恵との関係は微妙なままだった。


一番手の届かない人なのかな・・・良太は


ダメだ・・・どうして泣いてるんだろ。。。私

知らない内に涙がでてきて、止まらない。


幸せだった病室。初めて、あんなに良太に近づけたのに・・・抱き寄せられた、良太の

体の暖かさが忘れられない。


どうすればいいの?こんなに好きになってしまって。。。


出口が見えないよ。


外には雪が降っていて、傘も差さずに、文香は歩き出した。





次の日の昼休み、文香は理恵のクラスに行った。



「理恵知らない?」

「あぁ、今日休んでるみたいだけど。」

「そうなんだ。。。ありがとう。」



昨日の話、今日にする。って、約束してたのにな。。。



昨日、麻美ちゃんが倒れる前、急に理恵に話があると、言われた時、文香は少しとまど


った。理恵との関係が改善できていない今、何を言われるのかが少し怖かった。彼女も


大事な親友だったのに。。


授業が終わって、学校を出た時、校門の外で誰かに呼び止められた。


「文香」


「えっ?」


振り返ると、真っ赤に目を腫らした理恵の姿があった。


「理恵!?どうしたの?今日授業、休んでたでしょう?もしかして、良太になんかあっ


た!?」 


不安が胸をよぎる。


「・・・ちょっとこっちに来て!」









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