good-friend
2年生に上がりたての頃の、春の日を思い出す。
その日文香は小テストの成績が悪く、一人、居残り勉強をしていた。
課題が終わって、職員室に提出し、帰り支度をしていると急に教室に良太が入ってきたのだ。
「良太?。。。どうしたの?」
「先生に進路相談してたんだ。終わって教室の前通ったらお前の姿が見えたから・・・」
「そうだったの?進路かぁ・・・って三年上がれるのかな私?今、居残り、終えたばっかりだし。」
「 大丈夫だよ。勉強会がんばろ。もぉ帰るんだろ?一緒に帰ろう」
「そうだね」
その日は雲ひとつない晴天で、
靴を履き替えて、校庭に出ると、桜の花が咲き乱れている。
「俺さ、教師になりたいんだよね。」
不意に良太がつぶやく。
「えっ?!そうなの?初めて聞いた」
「はじめて言った(笑)」
「いいじゃん、夢があるのって。
あ~桜きれいだね。。。良太、見て!ここ、桜のじゅうたんみたいだよ。」
一面ピンク色になった道路の上で文香は立ち止まった。
「文香・・・」
振り向くと良太が真剣な顔して立っている。
「どうしたの?」
「ずっと好きだったんだ。
俺とつきあってほしい。」
「えっ・・・」
一瞬体全体がカーーっと熱くなっていくのが分かった。
(私も好きだよ)・・・本当はそう言いたかったんだ。
良太に初めて出会ったのは、入学式に行く途中の電車の中だった。満員の電車の
中、凛とした姿で立っている、背の高い男の子。短髪の黒髪に大きい目が特徴的で、文
香は、一目惚れをした。「同じ高校の制服だ。何年生だろ・・・」初めて入った教室の
中に、彼を見つけた時は、胸が高鳴った。その彼が、良太 だったのだ。
その日文香は小テストの成績が悪く、一人、居残り勉強をしていた。
課題が終わって、職員室に提出し、帰り支度をしていると急に教室に良太が入ってきたのだ。
「良太?。。。どうしたの?」
「先生に進路相談してたんだ。終わって教室の前通ったらお前の姿が見えたから・・・」
「そうだったの?進路かぁ・・・って三年上がれるのかな私?今、居残り、終えたばっかりだし。」
「 大丈夫だよ。勉強会がんばろ。もぉ帰るんだろ?一緒に帰ろう」
「そうだね」
その日は雲ひとつない晴天で、
靴を履き替えて、校庭に出ると、桜の花が咲き乱れている。
「俺さ、教師になりたいんだよね。」
不意に良太がつぶやく。
「えっ?!そうなの?初めて聞いた」
「はじめて言った(笑)」
「いいじゃん、夢があるのって。
あ~桜きれいだね。。。良太、見て!ここ、桜のじゅうたんみたいだよ。」
一面ピンク色になった道路の上で文香は立ち止まった。
「文香・・・」
振り向くと良太が真剣な顔して立っている。
「どうしたの?」
「ずっと好きだったんだ。
俺とつきあってほしい。」
「えっ・・・」
一瞬体全体がカーーっと熱くなっていくのが分かった。
(私も好きだよ)・・・本当はそう言いたかったんだ。
良太に初めて出会ったのは、入学式に行く途中の電車の中だった。満員の電車の
中、凛とした姿で立っている、背の高い男の子。短髪の黒髪に大きい目が特徴的で、文
香は、一目惚れをした。「同じ高校の制服だ。何年生だろ・・・」初めて入った教室の
中に、彼を見つけた時は、胸が高鳴った。その彼が、良太 だったのだ。