good-friend
「おっ、チョコレート? 本命か?」


「もちろん!」


「前、もらった時は義理だったからな。」


「・・・そうだったね。お互い違う人とつきあって・・・」



色々あって、それが原因で、良太は片目を失ったのだ。



「おいおい、何暗い顔してんの?縁起悪いな!」


「あっ、ごめん。ごめん」


これから、文香達は、良太の合格発表を見に行く。電車に揺られて、約一時間、駅に着くと、色々な制服の高校生で、あふれていた。



「ドキドキするね。」

「ああ」


大学の広いキャンパスを歩いていくと、人だかりができている場所があり、文香達もそれに、紛れ込んだ。


「もうすぐだね。」


一斉に、合格者の番号が張り出される。いくつもの歓喜の声、ためいき、泣き声、が聞こえてくる。。。


番号に集中しよう・・・1001,1003,1006,100・・・8




「あった!あったよ、文香!」


「ほんとう?どこ? 1008・・・やったじゃん!良太。」


お互いに、抱き合った。


「これで、先生になれるね。夢がかなうね。」


「ああ。ありがとう。」



良太は本当にすごい人だった。


私のためにあんな事件に巻き込まれ、片目を失って、不自由なこともあったのに・・・

入院中も猛勉強してた。そんな大変な姿、私には全然みせなかったけれど。私を守っ

て、自分の夢も叶えて。。。あなたは私の希望だね。良太、

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