good-friend
○×病院、私達の町の駅前にある、一番大きな病院だ。


文香はその病院の前で立ち尽くしていた。


急いで駆けつけたけれど、行っていいのかどうか・・・


その時、ガラス張りの待合室に座っている、理恵のおばさんの姿を見つけた。

病院の自動ドアを通り抜けて、待合室に行く



「おばさん、」


「あっ、文香ちゃん。来てくれたの。」


「理恵、大丈夫ですか?」


「ええ。傷は大したことないって。明日には退院できるそうよ。今、入院の手続きしてるの。。。」


「そうですか。よかった。」


椅子に座り込んだ。


「ごめんなさいね。心配ばかりかけて、あの子。一人っ子で甘やかしたせいかしら。」


「いえ、でも思ったより、大丈夫でよかったです。良太も、来てますか?」


「ええ。病室に居ると思うわ。403号室よ。あのエレベーターで上がって。」


「はい。」



エレベーターで4階まで上がって、理恵の病室を探した。


403・・・ここだ。向こうの廊下で、理恵の担任と、おじさんが何か、話している。


病室に入ると、良太がいて、理恵の手をにぎりしめていた。



「理恵・・・」


「文香・・・来たの?」


「どうしてなの?こんなこと。」


「分かってるでしょ。。。あなたのせいだって。」


「理恵、文香は何も悪くない。」


良太が言った。



良太・・・どうして、理恵の手をにぎりしめているの?
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