good-friend
「今、良太に、言ってたの。私が卒業するまで、ずっと、そばに居てって。でないとま


た、こう、なってしまいそうで・・・


文香、私、今年、卒業できないんだ。この前のテストも受けれなかったし。


それでね、私、分かったの。良太がいないとダメなんだって。一人じゃ、何も出来ない


の。だから、別れてくれるよね、文香、、良太と。」




「え・・・何言ってるの?理恵?」



「それは、できないよ。」



理恵の手を離して、良太が言った。



「ダメよ。でないと、本当に、私、死んでしまいそうなの。助けてよ良太。」



理恵がまた、良太の手を強引ににぎりしめた。


良太の辛そうな表情・・・



「あなたのせいなんだよ。文香、私から、良太を取らないで!あなたが別れるって約束

してくれないと、私、また、同じことするから。あなたを恨んで、死んでいくから」




「もう、やめて。やめて!」

文香はその場に泣き崩れた。


「文香、」


駆け寄ろうとする、良太を、理恵が制止する。


「じゃあ、別れてくれるの?」


「・・・」


「この場で約束して。もう、会わないって。もう、連絡しないって。」


「・・・」


「どうなの?」



「うん。」

文香は小さくうなずいた。


「文香、ありがとう。やっぱり、友達だね。」



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