good-friend
「良太、。。。。」


文香は良太から目をそらした。



「良太とはずっと友達でいたいの。

だから、良太の気持ちに応えることはできない。。。」


心とはうらはらな言葉を口にする。


「。。。」



良太はずっと黙ったままだった。


「ごめん」


沈黙がやりきれなくて、、、そのまま、文香は駅まで走り出した。


振り返ることも出来ずに。。。



その夜、文香は良太への気持ちがどんどん大きくなっていくのを押し殺した。

文香、理恵、良太、この三人の関係があまりにも、うまく行き過ぎていたから。  

親友・・・終わる事のない大切な存在だったから。

その何か一つでも壊れるのが怖かったから。。。



************



「ねぇ、文香、文香、大丈夫?驚いた?」


理恵の声で我に返る。


「う、うんちょっとね。」


「でも良太と文香はずっといい友達なんでしょ。」


心配そうな理恵の顔を見て


「そうだよ。」


文香は精一杯優しく応えた。
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